発達障害の社会人１年生 I先輩が消えた！３日目の水曜日

この記事を初めて読んで下さる方へ

このタイトルで書こうと思ったきっかけがあります。仕事仲間で大変親しくさせて頂いてる先輩が居るのですが、ここではその彼女の事をYさん（仮名）とさせて頂きます。 Yさんのお子さんはJ君（男の子です）その方のお子さんが自閉症で、Yさんの苦労...

I先輩が来なくなってから、３日目の水曜日。

J君の担当する機械で、大量の出荷が明日の木曜日。

今日中に完了して、明日の朝、１番に出荷エリア

降ろさなくてはなりません。

J君は朝から１人で黙々と、機械を回し続けていました。

ベテラン社員

「J君、大丈夫か？何か、疲れてる様に見えるけど。」

社会人J君

大丈夫です！

今までのJ君とは全く違い、黙々と機械を回しているので

皆心配してくれています。

お昼休憩の時、合図の音と共に、周りの社員達が

「J君、休憩やで～行くぞ～」と声をかけてくれます。

皆と一緒に休憩に出たJ君ですが、エリアに戻るのは

１番早かったようです。

そして夕方、このままだと終わらないのは分かっています。

明日の朝に、出荷エリアに降ろすには、今日中に

全ての商品を梱包し、ラベルを付けて完成させる所まで

やらないと、間に合いません。

定時少し前

部長

「J君、悪いな～。今日は、１時間ほど残業できるか？」

社会人J君

はい、もちろんです！

部長

「今のうちに、家に連絡入れといてな。

心配されるやろから」

J君はYさんにラインします。

社会人J君

今日、残業になった。１時間ぐらいって

言ってたから、片づけをしても

多分、１時間３０分ぐらいかな？

また、終わったらラインするー

そうなる事は、昨日の話から分かっていたYさん。

Yさん

了解～～！ファイト～！

家に帰って来たのは、２２時少し前、何だか

顔つきも、月曜、火曜と違って、スッキリしてる様に見えました。

初めて残業をしたJ君の感想。

●段々皆が帰っていき、自分と部長と夜勤メンバー
だけになると、昼間より集中出来た！
●残業って、しんどいものだと思ってたけど、
そう感じなかったと言うか・・時間がたつのが早く感じた。
●I先輩が突然いなくなって、不安と焦りでいっぱい
だったけど、何だか今日の残業で、吹っ切れた気がする。
●取りあえず、腹減った～～～！

Yさん

遅くまで、お疲れさん！明日も仕事やし

早くご飯食べて、お風呂入って寝た方がいいよ～

社会人J君

疲れてないで！何か今日、部長と一緒に残業して

吹っ切れた気がする。まだ、１人で出来ん事がいっぱい

あるけど、もうオレしかおらんし、頑張ってみるわ！

そして

社会人J君

わぁ！！もう２３時やん、風呂入ってたら、２４時前なるやん！
まだゲームもしたいのに～～

Yさん

この辺りは、まだまだ、可愛い息子です。(笑)