この記事を初めて読んで下さる方へ
小学生の頃のJ君は、支援学級にも在籍していました。
算数は、文章問題や、応用問題となると
1人では出来ない為、クラスではなく、支援学級で
学んでいました。
J君は、単純な計算問題は得意で、
暗算でパッと答えを出せる子。
LD=学習障害の中の「書く事が苦手」な部分を
持っているJ君は、ひっ算を書いたり、式を書く事も
大変だったので、きっと頭の中で、ひっ算や式を
思い浮かべて計算すると言う、独特なスタイルが
身に付いたような感じです。
「頭の中の小さいオレ」がその良い例です。
小学生の頃は、なんとかこんな感じで、クラスの皆より
少し、ゆっくりしたペースでしたが、進んで行く事が
出来ていましたが、中学生になると、全く勉強に
ついて行けなくなり、3年間はとにかく、苦痛の日々。
書く事が苦手なJ君は、中学生の時に、
計算式は書かなくてはならないの?と言う疑問もありました。
学校の勉強場面では、しんどいことが多かったJ君。
日常生活では、休みの日はおばあちゃんの買い物に
ついて行くと、タマゴの安売りがありました。
★おひとり様、2000円以上のお買い物で
タマゴが1つ98円
おばーちゃんは、タマゴを2パック買うつもりで
おばーちゃんと、J君は別々にカゴを持っています。
おばーちゃんが、カゴに商品を入れて行くと
オレのカゴ、後、48円足らんで~
そんな事ない!ばーちゃん、計算してるから大丈夫!
いや、オレも今頭の中で足したけど、
絶対に48円足らんでー
J君の言う事に、耳をかたむける事無く、レジへ!
店員さん
「あ、あと少し足りませんね・・」
え?どのぐらい?
店員さん
「48円なので、そちらのカゴから1つ何か
入れますか?」
こんな感じで、ピタリと暗算で答えを
出してしまうJ君。
式を書く事の出来ないJ君は、どのように考えているのか?
1つの食材で、2つの物を作る事が出来ます。
Aなら、30ヶ作る事が出来る。
Bなら、12ヶ作る事が出来る。
食材を3つ用意して、Bを16ヶ作り
残りは、Aに。
Aは、何ヶ出来るのか?
残りは、食材2ヶと、2/3やな!
じゃ、Aは50ヶ出来る!
その為、「学生」間は苦労していたJ君ですが
この計算力は、日常生活には非常に便利!
通っていた、専門医の先生も、J君が小学生の頃からずっと言ってる事は
学生の期間は、どうしても書く作業は欠かせないので
J君にとっては、高校卒業までは、他の子と比べて
苦労が多いと思います。
でも、大学生や大人になると書く事も
少なくなるので、(パソコンが増える)
J君のペースを見ながら、頑張らせ続けるのではなく
書く事を生活の中で工夫して、やらせてみましょう。
小学生の頃、高校卒業するまでは・・と言われて
とてつもなく、長い時間と感じていましたが
気が付けば、息子も20歳!
今でもまだ、書く事は苦手なままですが、
暗算は得意で、一緒に買い物に行くと助かります。
今いくらくらい?
あー、○○○円!
一緒に買い物に行くと、頼りになります!
高校生の頃に、聞いてみた事があります。
今でも、暗算する時は頭の中に、小さいJがおるん?
は?なんのこと?
頭の中の小さいJ
●消しゴムぐらいの大きさで、大きな鉛筆を
動かして、計算してくれるねん
これは、小学生の頃に、J君が感じていた事で
いつの頃からか、出てこなくなり、すっかりその存在を
忘れてしまっているJ君。
この話を聞いて、
えーー!今、会ってみたいな~(笑)
私もあってみたい~~~(笑)
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