発達障害の高校3年生 野球部の全体ラインを抜けた日!

自閉症の息子と母の奮闘記 高校編
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高校3年生のJ君は、野球部のラインからも抜けれず入ったまま。

3年生の他のメンバーは、引退試合後、あっさりとラインから抜けて行きます。

1、2年生の良くない空気を知ってるJ君は、ラインの内容が気になり

中々抜ける事が出来ないようです。

9月の終わりには1、2年メンバーでの秋大会があります。

この秋大会前には、野球部の全体ラインで声が掛かります。

T君

「もうすぐ秋大会やけど、皆練習来いよ!明日来れる人は?」

J君も、練習メンバーを集める苦労は身に染みています。

そして返信は?

これも又、J君の時と同じ

★明日いけません

★バイトです。

★返信なし

こんな日が2、3日続いていましたが、遂に我慢できなくなったJ君。

全体ラインに思いを流します。

 

J君ライン
J君ライン

引退したのに、いつまでも悪い!今日でラインからも抜けるから

最後に言いたいことがある。

●お前ら!秋大会出たいんか?出る気あるのか?
●T(キャプテン)からのラインを無視するな!
せめて、返信はしろ!オレの時も返信して来ない奴
おったけど、何からの返信ぐらい出来るやろ?

それぞれからの返信を待って、J君は全体ラインから抜けました。

T君との個人ラインは続いています。

キャプテンだったからこそわかる苦労としんどさ・・・

高校生J君
高校生J君

Tは大丈夫かな?

Yさん
Yさん

Jも最初は苦労してたけど、少しずつ強くなって

キャプテンらしくなって行ったやん。

T君もこれからやでー

高校生J君
高校生J君

でも、オレとTは違うねん・・

Yさん
Yさん

JもU先輩とは違ったやろ?

高校生J君
高校生J君

そういう意味じゃなくて・・・

オレが、キャプテンとして頑張れたのは、オカンのおかげや
オカンがずっとオレの話を聞いてくれて
アドバイスくれたり、笑かしてくれたり、一緒に怒ってくれたり
オレは、オカンにしか愚痴は言わないって、決めてたから!
全ての愚痴をオカンにぶつける事が出来たんや!
オカンがおらんかったら、キャプテンを続けられたかわからん。
でもな、Tにはオカンみたいな存在がおらんねん。
顧問ともちゃんとやって行けるか心配やねん・・
顧問との関係性もオレは良かったし、腹立つこともいっぱい
あったけど、やっぱり顧問のおかげでやって来れた事に感謝してるねん。
あ~~~。Tもそこまで頑張れるかな~

J君のYさんに対する思い!

会話の中でこうやってさらっと感謝を伝えてくれる息子って

Yさんにとっては、宝物ですよねー

Yさんは、J君が幼少期の頃から、何かあるたびに

「過保護」と思われてしまうような行動をとってきました。

やはり、J君が発達障害だと言う事も大きかったとは思いますが、

自覚はあっても、手も、目も、口も、出してしまいます。

高校生になったJ君に対しても同じで、他から見ると

「過保護」「子離れ出来ない母親」そんなイメージです。

職場の私たちも、Yさんの過保護には注意する事も!(笑)

しかし、Yさんの育て方は間違ってなかったんだと

J君からの感謝の言葉で、そう思いました。

Yさんは、嬉しくて大喜び!

顧問に対してもJ君は?

●皆は、苦手って言うけどオレは顧問と何でも話せる!
●理不尽な事もあったけど、今はそれも感謝かな~
●今までこんなにトコトン向き合える先生はおらんかった!
●オレが大人になったら、一緒にお酒飲みたいって思う先生
●小、中、高の中で1番高校が楽しかった!いっぱい苦労もしたけど
野球部のおかげで、やっぱり顧問との出会いは大きい!

引退して、振り返るとあれだけ色々あった野球部だったけど、

J君にとっては、かけがえのないもの?だったようです。

それだけに、T君にも頑張ってほしい!って思いが強いのかもしれません。

 

Yさん
Yさん

Jが、毎日の様にT君の事を話すので私にとっても

T君は、Jの弟みたいに感じています。

 

最後に言いたいことを、スパッと言って

ラインを抜けたJ君は男らしいな~って思います。

そして、常に「過保護」についてYさんには

子離れを言ってきたんですが、Yさんの育て方は

間違ってなかったんだな~って感じました。

親や、周りの人に対しての感謝を伝えられる

素敵な子に育っています。これからも楽しみです。

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