ネオン・デーモン

洋画
スポンサーリンク
『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督が手掛ける衝撃のサスペンス
エル・ファニング演じる田舎娘が華やかなファッション業界の闇に染まり、野心を露わにしていく姿が見もの。
コントラストの効いた極彩色の映像が妖しくも美しい。
「ジョン・ウィック」のキアヌ・リーヴスが、モーテルの怪しい男・ハンクを演じる。
アルマーニやイヴ・サンローランなど、ハイブランドが提供する衣装も見どころ。
あらすじネタバレも含みます
いきなりのネタバレですが、最初に「主人公は殺害されます!」
結構グロイ系なので お気を付けください。

ジェシーはまだ16歳になったばかりの少女ですが、自分が美しいと自覚していました。

その美しさをいかんなく発揮して生きるために、モデルの道を目指します。

ジョージア州からロサンゼルスにやってきたジェシーは、

ネットのSNSで知り合った、カメラマンの男・ディーンに撮影を頼みました。

ジェシーは金髪を編み込み、赤いチークを頬に塗り、首から血を垂らしてソファに倒れるポーズを取り、スタジオでディーンに撮影してもらいます。

ジェシーを見染めて声をかけてきたのは、メイク係をする若い女性・ルビーでした。

メイクを落とすジェシーにあれこれ話しかけ、ジェシーがパサデナのモーテルに泊まっていることや、両親は他界したことや、

ロサンゼルスに来たばかりで友だちがいないことを知ると、パーティーに誘います。

ルビーがジェシーを連れて行ったクラブで、ルビーはジェシーにサラとジジを紹介します。

サラもジジも若い女性で、現役モデルでした。2人ともジェシーを美しいと褒め称えます。

これから先、モデルの道を目指すとなると、サラやジジともライバルになります。

整形済みのジジは「整形していないのか」と質問し、

サラは「誰かと関係を持ったか」という、意地悪な発言をします。

やがてクラブが真っ暗になり、その中にストロボの光で女性の裸体を浮かび上がらせるという、ショーが始まりました。

初めて目にする都会的なショーにジェシーは感嘆しますが、サラとジジはジェシーの若さに嫉妬していました。

たくさんの女性たちが下着姿で歩くオーディションで、ジェシーは合格しますが、サラは落ちました。

ロバータ・ホフマンという男性はサラを一顧だにせず、ジェシーばかり見ていました。

ジェシーはとんとん拍子にモデルの道を駆け昇って行きます。

ロベータのファッション・ショーではいきなりトリ(最後の番)を務め、

やっかんだジジからは「ロベータと寝たのか」と嫌味を言われました。

あるいは事務所のゴリ押しかとも言われます。

ジェシーはディーンと一緒にショーの打ち上げの席に参加しました。

ロベータは、整形していないジェシーの自然の美しさがよいと絶賛します。

ディーンは「内面も大事だ」と反論しますが、ロベータは「もしジェーンが美人でなければ、

君は見向きもしなかったろう」と言います。

気を悪くしたディーンは「あれが君の憧れか」とジェーンに言いますが、

ジェーンは「違う。私がみんなの憧れなのだ」と答えました。

すでにプロとしての気持ちがジェーンと違っていると感じたディーンは、場を去ります。

ルビーはメイク係だけでは生活していけず、死体に死化粧をする副業もしていました。

同じ女性同士ということもあり、警戒心を解いたジェシーは

「私、本当は誰ともやったことがないの(処女だ)」と打ち明けます。

するとルビーは「あなたの最初になりたい」と言い、迫ってきました(同性愛)。

ジェシーは怖さから思わずルビーを突き飛ばします。

ルビーは部屋を出て行きます。

ルビーが帰宅すると、ジェシーはまだ館にいました。

ワンピースを着て右目にラメ入りのメイクを施し、

水の入っていない庭のプールサイドでたたずんでいます。

屋敷にジジとサラがやってくると、ジェシーに殴りかかります。

危険を感じたジェシーは逃げますが、ジジとサラが包丁を持ってプールサイドの両脇をかため、

水のないプールにルビーがジェシーを突き落としました。

ジェシーは頭を打ち、死亡します。

この時点では分からず後に判明するのだが、ルビー、サラ、ジジはジェシーの肉体を食べていた。

ジェシーを「食べる」ことにより、サラとジジはその若さ、美しさを取り込んだ。

ルビーはジェシーを食べることで、ジェシーを自分のものにした

サラとジジはモデルの仕事に出かけました。

この業界では21歳になると干されるとされていましたが、ジャックのところへ行くと、

ジャックはアニーをクビにしてサラを採用します(食べたジェシー効果か)。

サラとジジの2人がモデルになって撮影に臨みますが、ジジは途中で体調を崩しました。

中座したジジは吐きそうになって苦しみ、サラは様子を見に行きます。

ジジがジェシーの目玉を吐き出しました。整形していた彼女は拒否反応?

このままだとわが身が危ないと感じたジジは「彼女(ジェシー)を出さなきゃ」と言って、

ハサミで自分の腹を刺して絶命しました。

その一部始終を見ていたサラは、ジェシーの目玉に手を伸ばすと、素早く口に含みました。

サラは整形していないので、拒否反応は出ていません。

ジェシーの目玉を食べたことで、サラにはより美しさが増したことでしょう。

エンドロールでは、美しさを持っていてもこの殺伐とした世を渡るのは難しく、

やがて終わりを迎えるのだという暗示。

後味の微妙な映画です

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

コメント