プールの水の不思議
ある日のJ君と支援学級の先生とのエピソードです
J君「プールの水っておいしいねんでー」
先生「スイミングのプールやんな?」
J君「そうやでー」
先生「スイミングの水は綺麗に見えるけど、あまり飲まん方がいいよ。
シャワーの水なら まだ、マシやけど・・」
J君「知ってる!シャワーの水もおいしいねん! いつもスイミングのぼうしの
先を濡らして プールサイドで すってるねん!」
先生「シャワーもプールも 飲むための水じゃないから 出来るだけやめてほしーなー」
J君「それが、なかなかやめられへんねんなー。大人のたばこと一緒で・・・」
先生は、プールの水を飲むのも驚かれたそうですが、更に大人のたばこと
同じ扱いで、会話が終わったので 笑えた!とおっしゃったそうです。
テストの名前を書き忘れる不思議
J君は4年生になってから、持って帰ってくるテストを見ると、時々名前を
書き忘れてるものがありました。3年生まではこんなことは1度も無かったけど
J君にとってテストとは、まず名前を書くことから始まるはずなのに・・
何故か聞いてみると、「4-2-2番」と書いたら、もう書き終わったように
感じてしまうとの事 何とも不思議な感覚ですよね。
分数の不思議
いつも分数で混乱するJ君の為に支援学級の先生が
★ 分数の下は「お母さん=分母」上は「子供=分子」
”いつも お母さんは同じです”
★ 仮分数は、仮の状態で変身できる!仮面ライダーの「仮」と同じ
お母さん(分母)より子供(分子)が重かったら、お母さんはしんどいやろ?
だから、変身させて、お母さんを軽くするんだよー。
こんな風に説明してくださったそうです。
ある日の分数の時、まだ定着せずに混乱してるJ君に
先生「お母さんは、いつも同じやで!」
J君「そらそうやろ! お母さんが変わったら、オレも大変や!」
先生「いやいや・・・J君のお母さんじゃなくてーー」
J君「知ってるわ~~分母やろ~~(笑)」
2-5分の3 で 2をどうやって分数にするのかわからない様子のJ君
先生「整数の時は、お母さんとかけたら、分子になるよ」
J君「どうやって?いつ お母さんに電話するの?」
先生「かけ算やぁ~~~~ん」
J君「あーー(笑) かけるは かけ算かぁ~ほんで 分母やな?」
やり方が解ると 得意の暗算で 答えを出していたそうです。
疲れた時や興奮状態での不思議
9月は毎年運動会の練習で 少し、「疲れ気味」&「興奮状態」
この日も学校から帰ってきて、疲れている様子だったそうです。
J君「お道具箱の中に お饅頭はいってたやろ? あれなーよう開けへんかってん。
開けてくれてありがとー。美味しかったな~」
Yさん「お道具箱に お饅頭? いつ??」
J君「この前、一緒に食べたやん。なんかー大人みたいな服着た日あったやろ?」
Yさんは、全くわからなくて 色々聞いていたら、何と!入学式の時の
紅白饅頭の事でした。 4年前の入学式の事を突然思い出し、ついこの前の
事の様に 話し出す J君・・今までもこんな事は何度もあったそうですが、
いつもと違う興奮状態になった時に、良く起こる事で 不思議だそうです。
病院での不思議な行動
10月の病院での出来事です。大好きなウルトラマンの怪獣をリュックに詰めて
持参します。診察室のベッドの上に並べて遊ぶのかと思いきや! 自分はベッドの下へ
もぐりこんだまま・・(笑)
先生「運動会はどうでしたか?」
J君「負けた」
先生「何の種目に出たの?」
J君「知らん?」
先生「え???」
J君「中学校でも運動会ある?」
先生「あるよー体育祭って 言うけどね」
J君「おっしゃ~~!!」
先生「運動会好きやねんな~」
J君「どちらかって言うと嫌いやで」
先生「え??今 喜んでたやろ?」
J君「オレは 小学1年から4年まで 4回ずっと負けてるねん
※ 赤白2チーム制で 4年連続負けてます ※
あと、5年、6年と 中学の3回で 5回連続勝てたら、勝ちの方が
多くなるやろ?」
先生「なるほど~~」
こんな先生との会話も、ずっとベッドの下で 全く別の方向を
眺めながらのやり取りでした。そして診察が終わると、ベッドの上に綺麗に並べた
怪獣たちを、1度も遊ぶ事無くりゅっくに直していたそうです。
J君の不思議な事を ご紹介しました。
自閉症のお子さんの特徴的な行動で、その子にしかわからない「意味」
があるそうです。そういった行動を理解しないまま、感情的に言う事を聞かせるのは
逆効果だそうです。そして、自閉症のお子さんに見られる「こだわり」
これは、短所であり、長所でもあるので、無理に直したりせず、その「こだわり」
を認めてあげて、伸ばしてあげる様にするのが良いそうです。
Yさんは この事を ずっと実践してこられてます。もうすぐ5年に
なるJ君ですが、4年生は辛い時期でもありました。
次のアップで4年生のまとめを書きたいと思います。
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