頭の中の小さい自分と算数

頭の中の小さい自分と算数
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この記事を初めて読んで下さる方へ

小学4年生のJ君 何時もの様に宿題をしていました。

今日は、いつになくとーっても集中していて、どんどん進めていき、

J君

やり足りない!

そんな風に言った後、プリントの裏に、自主学習したいので

問題を書いてほしいと言われました。

J君が、どんどんと問題を進めていく様子を見ていたら、余白にひっ算することなく、

全て頭の中で考えて計算していたそうです。

Yさん

ひっ算書かずに答えを出してるけど、どうやってるん?

 

J君

オレは、書くのがしんどいやろ?オレの頭の中には小さいオレがおるねん

でー、オレがこの小さいオレに 0.23+5.6+2.84

って問題を心の中で伝えたら

小さいオレが頭の中でひっ算してくれるねん。

オレはその頭の中のひっ算を見てるから

答えがわかるねん。

 

Yさん

頭の中に小さいJちゃんがおるん?

 

J君

そうやー。1年生の足し算の頃から

オレは小さいオレに会ってるねん。

でも算数の時にしか来てくれへんけどな!

お母さんの頭の中にもおるやろ?

会った事ない?

 

Yさん

会った事ないなー

 

J君

そうなん?? オレの頭の中小さいオレは、

消しゴムぐらいの大きさで

大きな鉛筆を必死に動かして、ひっ算してくれるでー。

漢字も書いてくれたら

助かるんやけど、いつも算数の計算だけやねんでー

 

Yさんは、笑いながらも きっとJ君は暗算してる事が、「小さいオレ」として

現れてるんだな~と思われたそうです。

なので、J君自身が覚えてない

漢字の時には小さいオレは来てくれないんですね。

そんなJ君 算数での不思議な発想があります。

支援学級での算数の時間の事です。

↑クリックで大きくなります。

面積の勉強で どちらが大きいか?の問題の時に、先生が見た目でどっちが

大きいと思う?と聞かれました。

少し考えてから

 

J君

小さい□の部屋には2人ぐらい入れそうで、

細長い□の部屋には、4人ぐらい入れそうで、大きい□の部屋には

5人ぐらいは入れそうやから、・・・・うーんと

(A) は 2+4+2+2+4+5+4+4 で 27人 やろー

(B) は 4+4+4+2+2+5+4+4 で 29人 やから~

(B)の方が 大きい!

 

まず、四角のかたまりを部屋に見立てて、そこに何人 入るか?を考えて

答えを出すという発想に、先生もびっくりされたそうです。

更にびっくりされたのは、(A)と(B)の足し算を、さら~~と会話の様に言って

暗算で答えた事! 文章問題や、図形、複雑な計算は苦労するJ君で

色々な支援が必要ですが、単純な計算なら得意で、暗算で答えることができます。

これもきっと、頭の中の小さいオレが大活躍してるんだな~って

分かるお話しでした。

これからどんどん進んでいくお勉強に苦戦のJ君ですが、

都道府県を覚えるテストでの、面白い覚え方があります。

Yさんの秘策! 次回にご紹介したいと思います。

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