J君が小学1年生の頃、近くのスーパーにはガムのガチャガチャが3つあったそうです。
10円、20円、50円と 値段に応じてガムの大きさが違います。
J君は、おばあちゃんとスーパーに行くと、いつも20円のガチャガチャを
したがったそうです。泣いて暴れると困るので、おばあちゃんは「20円やし・・」と
思って20円のガチャをさせてたそうですが、段々エスカレートしてきて、
「緑がでるまで!」とか「あと1回!」とか・・おばあちゃんに言えば、いつでも
好きなだけ出来る!そうお思ってしまったJ君にYさんは改善策を施しました。
※毎回やりません「×」頑張った時のご褒美にやりましょう「○」
この様に伝えたそうです。J君は学校の帰り、おばあちゃんのお迎えがある
近くの公園で、おばあちゃんの顔を見ると「ランドセルもってー」と甘えて
しまってた様子で、これをまず改善
※ 月曜から金曜まで、毎日自分でランドセルを持って帰ってきたら、
土曜日のスイミングに行くときに、ママと一緒にガムのガチャガチャをします。
この約束には、以下の決まりがあります。
★ 自分でランドセルを背負って帰る事
★ 月曜から金曜まで、5日間 持続する事
★ 約束を守れたら、ご褒美がもらえる事=頑張る!!
いつでもガムを買ってもらえると言う 癖を改善するためにこの様な決まりを
決めたそうです。 勿論、J君に分かりやすくする為に、視覚支援を取り入れます。
表を作り、「自分でランドセル」が出来たら、シールを貼ります。
月曜から金曜まで、シールが全部貼れたら 土曜日は「ガムの日」
J君は、シールが増えていくと 嬉しくなって 次の日も、又 来週もと頑張って
くれたそうです。1年生の6月から始めたこの約束ですが、 これでは
「○○できたら、ご褒美」の約束なので、ずっとこれを続けると、いつかは、
「○○買ってくれたら、○○する!」とかになってしまいそうなので、
細かくルールを決めたそうです。そのルールもきちんと表に記入します。
※ 月曜から金曜まで 全部シールがあったら→土曜にガム
もし、1回でもシールが無かったら(出来なかったら)
土曜のガムは無し! そして来週は頑張る!
このガムのご褒美は、夏休み前(1学期だけ)で終わります。
2学期になれば、J君は自分でランドセルを持って帰ってこれるようになります。
出来る様になる!=ゴールです。
これは、ごく一部ではありますが、甘えや、癖ついてしまって、困ったことなどを
改善していくこと。まずは、自分の事は自分でする これを習慣にし、身に付けさせる。
「我慢」ではなく「楽しみに待つ」気持ちにさせて、「やる気」を出させる事・
この様に、Yさんは色々取り組んで、少しずつですが、前に進ませています。
この秘策は、自閉症のお子さんの、約束やルールは絶対を上手に活かして
自ら約束し、ルールを決めて それを達成させる その手助けをYさんは
J君が楽しく出来る様に、考えられていたそうです。甘えてしまった子供を
叱るのではなく、上手にコントロールしてるのが、すごいなーって思います。
言う事を聞かないと、ついつい怒ってしまったり、甘えると だめ! ダメ出ししたり
多々ありがちですよね? でも、Yさんの様な方法なら上手にお子さんを
導いていける気がします。これも、Yさんの J君に対する愛情から出た秘策ですね。
まだまだ、沢山の秘策をお持ちです。少しずつお伺いしていきたいと思ってます。
Yさん!よろしくお願いします。これを見て下さっているママさん達の参考にでも
なればいいなぁ~と思いながらUPしてます。
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