成長と共に育った心

成長と共に育った心
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何時もの様に宿題をしていたJ君 その様子をYさんが見ていて、ふと筆箱が目に留まり

中に 消しゴムのカバーの切れ端が2つ入っていたので

Yさん「これすてるよ?」

J君「あかん!」

Yさん「なんで?ゴミちゃうん?」

J君{F田先生(支援学級の先生)が切ってくれたんやでー。思い出になるから

大事にするの。」

Yさんは なるほどぉ~ な~んとなく 理解できたので、筆箱の2段目に

そっと入れておいたそうです。そしてこの会話を 支援学級の

連絡ノートに記入すると、先生から こんな返事がありました。

先生・・・昨日 消しゴムカバーを切って、ゴミ箱に捨てたら J君が

「すてたらあかん!」と言われて あわててゴミ箱から取り出したんですが、

何でこんなものを取っておくのか不思議でしたが、「思い出の品」だったんですねー

誰かが、自分の為にしてくれた事を「大事にしたい」と思ってる J君の優しい気持ちに

先生も感動され、Yさんも その気持ちを大事にしていきたいとおっしゃってました。

J君の人を思いやる気持ち 心も成長してるんですねー

別の日の支援学級での出来事

支援学級では月に1回 ランチタイムがあり、1年から6年までの支援学級の子供たちが

集まって、一緒に給食を食べるそうです。(勿論、任意)

この月の ランチタイムで 時間通りに来たのは、J君だけ!

6年生の2人は忘れていて、かなり遅れて到着。1つ下の3年生の子は、給食準備中に

大泣きになり、給食も中断で支援学級の先生が、横で付き添う為ランチタイムには

不参加。下級生達は 自分たちのクラスで給食(支援学級まで、自分の給食を運ぶのが

大変な為) 先生は、1つ下の泣いてる子に付き添いながらなので、支援学級には

J君が1人って感じになります。

先生「ごめんね、J君・・・」

J君「いいよー T君(泣いてる子)は大丈夫?」

先生「トランポリンの上で、ずっと固まってるねん」

J君「様子身にいってきてー オレは大丈夫やから!」

そして、遅れてきた6年生の子たちと一緒にランチタイムをしたそうです。

こんな話を、お家に帰ってきて話してくれるJ君

J君「T君は なんか調子悪くて大変やったし、6年生は忘れてて、遅れてきたから

オレは、来るまで1人でのんびり待っててん。」

Yさん「待ってて、えらいやん」

J君「それよりな・・オレは5時間目が個別やってんけど、ひかり(支援学級)の教室で

先生はやっと、給食が食べれたんやでー。T君はまだなートランポリンの上で寝てた・・

そやからなーオレは 隣のひまわりの教室に移動したんや」(ひかりとひまわりは隣同士)

Yさん「寝てるT君の為に、移動したん?」

J君「そうやでー」

自分より年下の子を思いやる事が出来るJ君に 支援学級の先生からも

連絡ノートにこんな言葉が書いてありました。

「ひまわりの教室に、J君グッズを届けに行って、いつも通りの声の大きさで

話しかけたら、「しーーー! ひかりで、T君がねてるから!」と言われてしまいました。

私(先生)の給食の心配までしてくれたんですよ。 なんだかお兄ちゃんらしく、

高学年らしくなってきましたね」

こんなコメントを頂いたYさんは J君の心の成長をとっても喜ばれたそうです。

J君の成長が良くわかる エピソードがもう1つ

運動会の1週間後が、区民体育祭 J君は運動会の疲れが出ていて、体調を崩し

学校を休んだそうです。区民体育祭の日は(日曜)頭が痛かったものの、

熱は下がっていたので、行くだけ行ってみることに。

進行は見学して、2番目の障害物と4番目の綱引きに参加したのですが、途中で

気分が悪くなり、帰宅。

そして次の日は 普通に登校したのですが、M君に・・

M君「お前!学校休んでたくせに、区民体育祭だけ参加しとったやろ!ずるいぞー!」

J君「日曜は、熱が下がったから参加しただけやん。でも途中で気持ち悪くなって

帰ったやろ? それに今日はちゃんと 学校来てるやんか!なにがずるいねん!!」

こう、言い返したそうです。

少し前のJ君なら きっと・・「M君に ○○○って言われた・・もう学校行きたくない」

こんな風になってたかも? でも、しっかりと言い返せるようになり、友達と

対等に話を出来る様になったから、これも 成長なんですよね!

心は、随分と成長してきたJ君ではありますが、LD(学習障害)の為

まだまだお勉強での苦戦が残ってます。

次からは お勉強に関するエピソードを書いていきたいと思います。

 



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