小学校2年生のJ君、実はお風呂があまり好きじゃないんです。この理由が
「服を脱いだり、着たりするのがいや!」お風呂に入る事自体はきらいじゃないそうです。
じゃー何故お風呂が嫌いなのか 具体的にお伺いしてみると
体を上手に拭けない為なんです。 お風呂からあがって体をふきますが、
その時、前の部分は見えるので、拭けますが 見えない部分の背中・おしり・足の後
とにかく見えない部分が拭けない!いつも、ほぼ拭かないで「終わり!」
そう言って、下着とパジャマを着るので 下着が濡れてしまい、気持ち悪くて
イライラモードに・・・「これやから!お風呂はいややねん!」とお怒り・・
体の後ろも自分でしっかりと拭けるようにしなくては!
そう・・親がいつまでも拭いてあげるわけにはいかないですよね
そこでYさんの考えた 秘策です
まず、J君には保育園の頃に毎朝やっていた「乾布摩擦」これを提案します
これにはJ君が反応!懐かしかったのでしょうか?
保育園の時の様に、「乾布摩擦はじめまーーす!」
「1、2、3、4、・・・」と楽しくやっていました。これは「しっかり拭く」と
言うよりは、もう保育園ごっこの様な感じでされてたそうです。
これで、イヤイヤ拭くことは無くなったので少し前進!
でも、あともう1歩前進が必要と感じたYさんは、更にもう一工夫をされました。
脱衣所はカーテンで仕切られています。でも広いスペースがないと拭けない為に、
いつもお風呂から出ると、J君は かわいく「でたよ~」そう言ってカーテンを開けます。
J君「でたよ~」
Yさん テンポ良く カーテンが開くと同時にバスタオルをJ君に投げる!
J君 バスタオルをキャッチ!
Yさん「よーーーい!ドン!!」
そのままテンポのよいリズムを口ずさむ!
J君 リズムに合わせて 体全体をふいていきます。
暫くしてから Yさんのチェックタイム
Yさん「今日は、何点かな?? そろそろチェックタイム!」
このチェックタイムで 拭けてないところを、リズムを付けて伝えます。
Yさん「♪ おひざの後ろはど~かな~♪ ♪ あれれ~♪ わきは上げてみた~?♪」
こんな感じで、指摘したところをJ君に拭かせる様にされていました。
拭ききれてない所を リズムに乗せて 遊び感覚で拭いていきます。そして拭き終わると
J君「おーしまい!何点?」
Yさん「100点!良くできました!」
この様に、苦手な事も楽しみながら、遊びの感覚で教えていました。
Yさんが、常に思っておられることがあるそうです。
★ いつまでも小さいままじゃない
★ いつか親が手伝えない年齢になる
★ このまま思春期になったら?
この事をいつも考えておられ、低学年のうちに出来る様にさせる!
※ 習得するのに時間がかかる
※ 集中力が続かない
※ さまざまな、こだわりが強い
この様なJ君の特徴を念頭に、出来るだけJ君が乗ってくれそうな策を
考えるのが、Yさんの日課であり、楽しみの1つだとおっしゃってました。
イライラしながら 拭いてたJ君が ハイテンションで笑って 拭いてくれる。
これだけでもYさんは 笑顔になれるそうです。
親子で一緒に楽しみながら 1つの事を克服していく姿に感動します。
Yさんが、全く苦じゃなくJ君の為に何かをする事(出来る事)が
楽しみであり、喜びだと おっしゃってる姿に パワーを感じます。
このYさんのパワーがこの後の、いじめなどの対応にも活かされます。
コメント