前回の記事で書きました、宿題の支援方法の続きです。
※全問正解でなくてはならない(こだわり)
算数の宿題の時です 足し算10問 J君は計算は普通に出来たため、
国語ほどの苦労はなかったそうですが、全問正解に強いこだわりがある為、
いつもYさんに答え合わせを求めます。そして、1つでも間違えると
パニック状態に・・・
このパニック状態は、間違えた事に対してではなく、もう一度やるためには
一回答えを消して又書き直すとゆうものでした。国語と違い算数は縦に順番に
問題が有る為、例えば 3番の問題を間違えて消す場合、上下の2番と4番の答えが
少し消えてしまったり・・・答えの数字だけ消したいのに、=(イコール)
まで消えてしまう!ここでパニックに・・
Yさんは、そのパニックに付き合うのが苦しくなってきて、ついつい・・間違えていても
「全部あってるよ」なんて言ってしまったそうです。そうなると・・・結果は
明らか・・学校での答え合わせで、1問の間違いが見つかり 学校から帰ってくると
大暴れ・・
どちらにしても苦しいだけです
そこで先生が、「答え合わせは、学校でします。」
「もし、間違っていても大丈夫!どこが解らないのかを先生が知るための宿題なので、
自分で宿題をやったら、そのまま持ってくること」
このカードを先生がJ君に説明して下さり、渡してくれたそうです。
とはいえ、すぐには受け入れることが出来ないJ君
やはり、答え合わせを求めてきます。
Yさん「先生との約束は?」
J君「もし、全部間違ってたらいややから お願い!」
Yさん「でも、1問でも間違ってたら、怒るやろ?」
J君「絶対 怒らないから!」
こんなやり取りが続いたそうです。 自分で言ったことは必ず守るJ君なので
間違いがあった時も
J君「あー 1問間違えたかー やり直しは学校でやるって先生が言ってたから、
このまま持っていくかなー」
と この様に変わっていき、これを繰り返しながら、間違いが、10問中3問以上なら
やり直す。3問以内ならOK
どうやら、学校で答え合わせをするときに、間違いは3問以内ぐらいが、
ちょうど良かったみたいです。この様に、先生と協力しながらの支援を
つづけた結果 ちょっと驚くようなエピソードがありました。
☆ちょっと びっくり エピソード☆
足し算の次に、引き算になります。宿題で、復習としての「10問の足し算」
だったのですが、現在習ってるのが引き算なので、宿題は当然「10問の引き算」
そう思い込んで、すべてを引き算してしまいます。
答え合わせを求めてきたので、見てみると全部・・間違い・・・
Yさんはどう伝えるか・・悩んだそうですが、ありのままに
Y「Jちゃんこれ全部、引き算になってるよ 引き算なら合ってるんやけど、よーく見て
この問題は、足し算やねん どーする?」
そこでプリントをじーーと見つめたJ君は
「先生は 間違ってもいいからそのまま出してって いつも言ってるし、でも全部
×はいややなー」
と言いながら 机に向かいました。
そして、消しゴムを持つことなく、えんぴつだけで何か書いてました。
暫くして、それを見せてくれると 間違えて引き算で出した答えの横に
足し算の答えを書いていました。更に、プリントの余白には
「ひきざんしてしまいました。けすのは しんどいから たしざんも かきました」
と、理由も書いてあったそうです。
書くことが苦手なJ君が、自ら書いて説明! これは本当にすごい事です
先生も学校で、びっくり!!そして先生の 一言が
「引き算も、足し算も どっちもやってすごいね! でもこれからは
思い込みでやらないで、しっかりプリントを読んでね!」
そう言われたそうです。 何ともJ君らしいエピソードでした。
学習苦労のエピソードはまだまだ この先も続きますが、又の機会に
書いていきたいと思います。
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