この記事を初めて読んで下さる方へ
前回の記事の続きとなります
プール用のバスタオルを貸す事を
拒んで、泣き出したJ君。
「決まってる事は、絶対!」という発達障害の子の特徴。
お姉さんも、従弟達もバスタオルなら何でもいい為、
Yさん、おじーちゃん、おばーちゃんが普段使ってる
バスタオルでもいいのですが、数が足りません。
お風呂用のバスタオルも、J君はJ君専用のものなので
これを貸してもらう事も難しいのです・・・。
●色々な拘りのあるバスタオルは使わせたくない!
●家用のバスタオルは足りない!
さぁ・・・どうしたら??
じゃ、K達のお泊りは諦めてもらう?
なんで?泊まりたい!一緒に遊びたいし!
でも、泊まるとお風呂に入るし、K達の
バスタオルが無いから・・・
★J君の使っていないバスタオルを貸すか!
★従弟達のお泊りを止めるか!
J君に選ばせることにしました。
これは、J君にとって難しい選択です。
従弟達もドキドキしながら、返事をまっています。
暫く悩んでいたJ君は、なにやらブツブツ独り言のように
呟き始めました。
●プール用のバスタオルは、プール用って決まってるし・・・
●オレのバスタオルは、オレ専用やし・・
●K達には泊って欲しいけど、うちにはもう、
バスタオルが無いし・・
●なんで、母さんたちのバスタオル少ないねん・・
●泊まってもらうには、オレのバスタオルを
使うしかないのか・・・
分ってはいるけど、受け入れるまで時間がかかるのです。
その間、従弟達が・・
「オレら、泊まれへんの?バスタオルなんていらんでー。
小さいタオルでもいいでー」
きっと大丈夫やから、もう少し待ってな~
Yさんは、J君が状況を受け入れてくれるのを
待つことにしました。
暫くすると、使うことなく大事にしまっていた
バスタオルを持ってきたJ君。
これ使っていいから、泊まって~
いいの?
ただ、使ったらもう、オレのプール専用じゃ
無くなるから、次からはK達のお泊り用に
変わるけどいい?
何とも、J君らしい考えです。
バスタオル1つにここまでの拘りがあるJ君。
Yさんのお姉さんもビックリしていましたが、
これが、J君らしさなんです。
大変だった事は、まだまだあります。
●5年生のキャンプ用は6年生の修学旅行では使わない!
●中学生の修学旅行では、6年生の修学旅行用は使えない!
中学生の頃
今回買うバスタオルは、中学と高校どっちもの
修学旅行用な!
先に約束する事で、すんなりと受け入れられます。
中学生と言う年齢的なものもあった?
小5のキャンプの時も、これは6年生の
修学旅行でも使うよ!先に約束をしていれば
受け入れられたのかな?今となっては分かりませんが・・
このプール用・オレ専用・修学旅行用のバスタオルの
拘りの話を聞いた時は、正直ビックリ!
自分専用のお風呂用とか、部活に使うタオルに拘るのは
うちの子でもありましたが、ここまでの拘りはありませんでした。
生活していく上での、J君の拘りが少しでも
和らぐように、小学校高学年頃からは
J君に選択させる方法を取っているYさん。
●J君の拘りを崩せるのか?
●状況を受け入れて、前に進めるのか?
時として、日常生活にも支障をきたす事も
有るような拘りを持つJ君ですが、
この積み重ねが、少しずつ本当に少しずつでも
臨機応変に行動する(変化を受け入れる!)
事に繋がっていくのですね。
今回のYさんの秘策は、時間がかかっても
しっかりとJ君に状況を理解し、受け入れさせる
その為の、選択をJ君にさせると言う事でした。
やはり、発達障害の特徴をしっかり理解していないと
この様な対応はできません。
親の忍耐を試される様な事もあった様で
大変な子育てだと、改めて思います。
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