この記事を初めて読んで下さる方へ
前回書いたスケジュール表について、詳しく書いていきたいと思います。
Yさんが考えた。スケジュール表は洗濯バサミで挟める式のもです。
これは、自分でスケジュールを自由に入れ替える事が出来ます。
こだわりの強いJ君は、決まったスケジュールにしてしまうと、
出来なかった時にパニックになり、大暴れへとつながります。
そこでそれを回避する為に考えられたそうです。
まず、洗濯バサミではさめるように表を作ります。
終わり箱をセットして、
1つ終わったら終わり箱へなおします。
これなら自由に順番を変えれますよね
※ お友達と遊ぶ日は、遊びが先で宿題が後
※ お友達と遊ばない日は、先に宿題をしてから、夜に遊びを入れるなど
スケジュールは「あそぶ」「おやつ」「宿題」「ご飯」「時間割」「歯磨き」「トイレ」
「お茶」「おはよう」「おやすみ」「きがえ」「7:43 行ってきます」
この様な感じで細かいものです。
※ 朝のしたくスケジュールでは
おはよう→ごはん→きがえ→歯磨き→トイレ→7:43行ってきます
※ 夜の寝る前スケジュールでは
はみがき→トイレ→お茶→おやすみ
これはほんの1例ですが、このようにスケジュールを組み立てていったそうです。
洗濯バサミなので、朝の歯磨き→トイレが、トイレ→歯磨き、と順番が入れ替わっても
自由に入れ替えが出来るために、パニックにはなりませんよね
見るテレビ番組もこだわりがありますので
その都度対応できるようなスケジュール表にされたそうです。
ルールや約束を守る!これは日常生活に見通しが持てるため、
教えなくてはいけない事。
発達障害のお子さんにはこれが、非常に難しいそうです。
とにかくYさんが心がけておられたことは、子供にわかりやすく!自分でできる!
どうすれば、わかりやすく自分で出来るのか?そしてたどり着いたのは
「具体的に教える」と言うことです。
これは、何かを教えるために伝える内容・言葉を 曖昧にしない
「絵に描ける」ことをイメージしながら教えるのです。
具体的な例をあげると
おこさんに「あとでねー」「ちょっと待って」など普通に言いますよね。
しかし、これでは発達障害のお子さんには理解できないのです。
Yさんは言葉を変えて「あとで・待ってて」これを
時計の長い針が8のとこまできたらねー
確かに絵で描ける言葉なので理解できますよね。
「そこらへんに、置いといてー」
棚の上から2段目の黄色いかごの中に入れといて
「そろそろ○○してねー」
サザエさんが終わったら○○してね
あと3回遊んだら○○してね
曖昧な表現を避けて、イメージしやすく、具体的に伝えることで、日常生活において
見通りが持てて、「自分でできる」「わかる」につながって行きやすくなるそうです。
会話の中で「ママー絵本読んでー」
「ちょっと待ってね 後でね」 このような会話は普通に良くあると思いますが、
発達障害のおこさんには、「どのぐらいまつの? あとでは・・いったいいつなの?」
不安になり・混乱させてしまいます。
そして何度も 何度も「いつ?」と聞いてきます。
この「あとで」の言葉は絵にかけません。
しかし、「時計の針が8になったら」「サザエさんが終わったら」など、
具体的に伝える事で、おこさんが安心して待つことが出来るそうです。
ルールや約束などは、否定(○○してはダメ「×」)
だけではなく、「ダメ」の理由を肯定(○○しましょう「○」)
伝え方を変えただけで、随分出来ることが増えるそうです。
※ だっこはしません「×」
(ママも疲れると言いたいところを)
J君と手をつないで、仲良く歩きたいから 歩こうね「○」
※1人で塀の上からジャンプしません「×」
落ちたらけがをするから・小さい子が見たら真似をして危ないから
ママと一緒にいる時、近くに人がいっぱいいない時にジャンプしましょう「○」
※ 廊下は走らない「×」
転んで怪我をしたり、お友達とぶつかってしまうから
廊下は歩きましょう「○」
全部当たり前の事なんですが、この「×」の部部だけ言ってしまう事が多いですよね?
でも、発達障害のおこさんや、小さいお子さんには少なからず
☆「怒られるから、走らない」となって、何故ダメなのか?
どうしたらいいのか? を理解できないはずです。
これが全部うまくいくとは限りませんが、出来る事や、理解する事が
増えていくのもあります。
Yさんはこの様に、具体的に!肯定的に!を意識されて
少しずつ、ルールや日常生活の見通しを共に、歩んでこられたそうです。
ママだってイライラして、ついついつっけんどんな
言葉を発してしまう事はあたりまえ!
でも、一呼吸置いてあげてください。
それだけで同じ言葉でも
気持ち良く感じる事が、お子さんはできるんですよ
うまくいかないことも、いーーーーぱい!
でも、できること、わかることも いーーーぱい!
こう話されたYさんの おこさんへの愛情がほほえましかったです。
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