小学校1年生の頃のJ君は、環境の変化に対応できず、不安定な事がかなり多く
(ほぼ、毎日がパニック状態)
怒りはすべてお母さんへの暴力と、暴言に繋がっていました。
通院していた、専門医より 入院を勧められましたが、Yさんは
J君と離れることは考えられず、先生に、入院以外で何とか、落ち着ける方法が無いのか?
相談されました。そして「親子家庭学習」をする事になったそうです。
1年生の夏休みを利用して、(7月、8月)この2ヶ月間は
お仕事も休職され、しっかりJ君と向き合い、親子でクールダウンを
身に着ける期間を持たれました。
専門医の先生より、J君へのお話しがあり
「大好きなお母さんを、蹴ったり叩いたりしてしまうよね? 腹が立った時は
叩いたりしないで、上手にクールダウンしましょう。夏休みの間に、クールダウン
1つ出来るたびに、1つシールを貼って100個集めてみてね!もし、出来なかったら
お母さんは、9月からはお仕事に戻らないといけないので、
続きは病院で先生と一緒にやりましょう!(この病院では入院の事です)
と説明して下さいました。まずは、カレンダーの裏に100マス作って、シール表を
大きく作ります。表を見せながらの説明
クールダウンと言われても、どうすればいいのかわからないJ君に どうすれば
シールがもらえるのか、J君に具体的に説明をする為に まずは、子供部屋を
作り変えたそうです。 部屋を勉強のスペースと、リラックススペースに分けます。
★ 宿題中にイライラする→プリントをめちゃめちゃに丸めたり、
えんぴつ、消しゴムを噛んだり、投げ飛ばす前にリラックススペースに
行きましょう。
★ 集中出来なくて、イライラしたとき→横長タンス(4段)そこへ上って
その上から、布団に向かってジャンプ!
★ お母さんをたたきたくなった時 ぐーをして手を挙げた時→ 「1.2.3」と
数を数えて、1秒でも2秒でも我慢出来たら、OKにする
そして、リラックススペースにある大きなビーズクッションをたたく!
例え、結果的にお母さんを叩いたとしても
1秒でも待っていたことを、大袈裟に褒めてあげる事
この事の繰り返しにより、段々抑えられる秒数が長くなり、いつかは
上げてた手を下せるようになるので、気長にやっていく事が大事だそうです。
★ イライラしてどうにもならない時→部屋の中のものを投げ飛ばさないで、
ウルトラマンスペースで、落ち着くまで、ウルトラマンと一緒に居ましょう。
まずは、少しの変化でも 大袈裟に褒めまくります。そして一緒にシール表に
シールを貼って にっこり!とにかく クールダウンとは何かを、覚えてもらう事が
大事なので、初めは具体的に示すことから始められたそうです。
J君の子供部屋の見取り図です。 ここから 夏休みのはじまり・・
どの様にして、夏休みにクールダウンを身に着けていったのか、
そしてシールは100個集められたのでしょうか?
次回でもう少し掘り下げて書いていきたいと思います。
子供部屋の見取り図
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