J君スイミングへ行く!

J君スイミングへ行く!
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J君が保育園児の頃、シャワーが大の苦手

プールでも、家のお風呂でも毎日が大騒ぎ

小学生になったら 体育の時間でのプールもあるし・・・

大丈夫かな?心配になったYさんは、3歳児の秋からJ君をスイミングに

通わせることにしました。

はじめは水遊びレベルなので、シャワーは嫌いだけど・・

スイミングは楽しんでいました。 毎回スイミングでシャワーを経験するため、

保育園のプールや、家でのお風呂も 大暴れすることが無くなりました。

(嫌なのは、嫌だったそうです)

暫くは、「楽しいスイミング」でしたが、級が上がっていきます。

テストで合格して、ワッペンをもらうのですが、いつもは嬉しそうにワッペンを

見せてくれるのに、その日は落ち込んだ様子で言いました。

J君「合格してしまった・・・もう・・コーチが違うねん・・・やから・・

もう 行かん・・」

家に帰ってからも、「もう・・合格したし、コーチも知らない人やし、行くのやめるねん」

この様に 言い続けたそうです。

そして、次のスイミングの日 Yさんは何時もの様にスイミングの用意をして、

(ごねる時間を考慮し、いつもより30分早くつけるように)

Yさん「さぁ~行くよ!」 いつも通りに声をかけました。

すると J君は泣きながら「もう!行かないの! 知らんコーチはいやや・・」

とゆって 暴れ出しました。

Yさんはこうなることはわかってたので、

Yさん「せっかく 泳げるようになって、合格したのに もったいないでー行こう!」

J君「もう・・・コーチが違うから いや!)

Yさん「今度のコーチも、面白いお兄さんやでー

Jちゃんもすぐに仲良くなれると思うけどねー」

J君「そんなん・・・わからんやん・・いつものコーチじゃないとあかんの!

やから・・行かん!もう 泳げるからスイミング終わり!!」

とゆって 泣いて机の下に隠れるJ君を無理やり引っ張り出し、

脇に抱え、「行くだけ行ってみよ?どうしても嫌だったら辞めていいから

一回だけやってみよ?」

J君「いややぁぁぁぁ~~!!!」と泣き叫んでいました。

この様子を見ていた、Yさんのご両親は(Yさんのご両親と同居中)

「こんなに、泣いて嫌がってるのに、かわいそうや 無理に連れていくことはないやん

お前は 鬼か!」と、可愛い孫の味方です。

Yさんのご両親は、J君が「自閉症」である事、「自閉症」の子供への接し方や、

理解、それよりも 受け入れることが出来なくて、事あるごとにYさんと対立!

両親に対して、Yさんは

「Jちゃんはスイミングが嫌で行きたくないわけじゃないのよ

コーチが変わることが、不安で行きたくないだけやねん

でも、小学生になったら 毎年担任の先生や、クラスも変わるし

班とかも月に1回で変わっていくねん!

これから先、コーチ、担任、クラス替え そのたびに休ますの?

それより、「変わる事」これを経験さして、受け入れる様にしないと

いけないから、泣いても私は 連れていく!」

そう説明されたそうです。 そのまま強引にJ君を抱え、スイミングへ

いつもより早めにスイミングへ到着! ここでYさんの必殺の「秘策」

フロントで「旧コーチと新コーチの引き継ぎを、スイミングが始まる前の体操の部屋で、

行ってください。」とお願いされたそうです。

勿論、スイミングに入る前に、「自閉症」である事は説明していましたので、フロントの

方もその様にして下さったそうです。

泣いて嫌がったJ君ですが、スイミングに着くと友達もいて「いつもの流れ」

ルールに忠実な為、着替えて体操の部屋に行きました。

泣いて嫌がっているのに、この流れはスムーズに出来るのです。

「自閉症」のおこさんは、このいつもの!が大事なんですね。

Yさんも不思議だと感じたそうです。

体操の部屋では、とにかく落ち着かない様子で、J君は不安になると、指を口の中に

入れてしまう癖があるそうで、この時は親指以外の4本を口の中に入れてキョロキョロ・・

やがて、時間になり体操のコーチが入ってこられました。

一緒に、旧コーチと新コーチも入ってこられ、体操しながらごく自然な感じで、

J君のそばに行き、何かお話をされてました。暫くして、旧コーチがJ君の

頭を ポンと触って出て行かれました。

新コーチは、体操中はグルグル周りを見る感じで、見守り体操が終わってプールに

向かうときに、J君の横へ来て手をつないで一緒に歩きだしました。

勿論、J君は4本の指を口に入れたままです・・・

そこで、ギャラリーからは一旦見えなくなるのですが、プールまで降りてきて

プールに着くと又ギャラリーから見える様になります。

プールに降りてきたJ君を見ると、口に指が入ってなくて、コーチと笑いながら

プールサイドへ(ここでホット一安心)

何事も無く、プールを楽しみ挨拶をして上がってきたJ君

Yさんを見てすぐに「コーチ面白かった!今度のコーチも楽しかったから続ける~!」

これが4歳の春ぐらいの出来事です。

とにかく、「自閉症」のお子さんは「変化に弱い」

この特徴を いかに前向きにさせるか!

経験の積み重ねが、一番とYさんは考えておられるそうです。

たまたま、スイミングで訪れたチャンス!Yさんは小学生になった時のJ君を見据え、

1つ1つの不安を経験を通して、少しでも安定出来る様に考えておられたそうです。

今回、初めての「コーチが変わる!」を経験したJ君は、次から合格して級が上がるたび

「コーチが変わる?コースも変わる?受かっても受からなくても大丈夫や」

こんな風に言うようになって、スムーズに行くことが出来たそうです。

しかし、スイミングでも苦戦は続きます。「背泳ぎ」だったそうです。

上を向くことが怖くて、「沈む!沈む!」とコーチにしがみつき

コーチが手を添えると浮くことが出来ても、コーチが手を放したとたん

すぐに足を付けてしまい、テストも自力では浮けないので「不合格」

8ヶ月ぐらいは「背泳ぎクラス」にいたそうです。

コーチも粘り強くお付き合い下さって、何とか合格出来た時にJ君の一言

J君「コーチが変わるのが嫌で、合格せんかったのと違うで!ほんまに

背泳ぎが難しかっただけやからなー」

とわざわざ、説明してくれたそうです。

このお話を聞いていて、やっぱり環境の変化についていけない

すぐに馴染めない、変化を怖がる これが一番大変なんだなと感じました。

もうすぐ小学生!小学生になると保育園とは全く違う生活が待ってます。

環境の大きな変化に混乱が続くとゆうお話でした。

小学生のJ君の事も、次から書いていこうと思ってます。

Yさんのどんな「秘策」が飛び出すか結構楽しみです。


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