J君3歳の頃(鳩時計事件)

自閉症の息子と母の奮闘記 幼少期編
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J君3歳の頃(鳩時計事件)

J君が3歳になった頃、保育園にある「ハト時計」に興味を示すようになりました。

ハト時計が鳴り、中から人形が回って出てくるのを見るのが日課になっていました。

登園準備に時間がかかった時など、お家を出るのが遅くなり、9時を過ぎてしまう事が

あり、当然9時のハト時計の人形は見れないですよね

そうなるともう大変で、ハト時計の前でひっくり返って泣いて動かなくなります。

この時の保育園の先生の対応が、素晴らしいと感じました。

わざわざ時計の針を戻して、ハト時計を鳴らしてくれたそうです。

そしてその時に必ず、「本当は時間が過ぎたら鳴らないんだよ」

毎回説明して下さったそうです。毎回説明する事で納得させるのが大切なんですね

理解するのに少し時間がかかるので、こんな素敵な先生がいらっしゃる事は

J君にとっても良かったと思いました。

J君も成長し、年長さんの頃にはそろそろ小学生になるんだから

自分の思い通りにならない事もあるんだと言うことを、理解してもらう為、

9時に間に合わなかった時は今までとは違い、時計の針を戻すのではなく

「残念・・9時には間に合わなかったね 9時を過ぎてしまったのでおしまいよ

でも、J君は耳が良いから、いつも 10時 11時 とどこで何をしていても

必ず時計の前に来てお人形を見るよね?

9時のは見れなかったけど、10時のを楽しみにしようね」

この様な声掛けに変わったそうです。

このお声掛けですごいなと思ったのは、

きちんとダメな事は伝える しかし、その子の長所ちゃんと褒めてます。

尚且つ、次の動作への導きも入っており、おこさんを安心させてるんですね

本当に、何気ない言葉の中にこれほど多くの事が、入ってる事を気づかされました。

言葉の大事さを改めて知った思いです。

はじめの頃は、泣いて動かないJ君を抱えて教室に入れていたそうですが、

先生の温かいお声かけで、少しずつ受け入れられるようになり、自分の思い通りには

ならない事もあると理解したんだと思います。

説明して納得させる!同じことを繰り返しするのは大変な事です。

温かい対応をしてくださる先生がいらっしゃって、本当に良かったなと感じました。

J君は色々な事に「こだわり」があるそうで、このこだわりのエピソードも

沢山お聞きしました。前に書いた「スライスチーズ」これもこだわりですね

幼少期のかわいい「こだわり」次に書くときにご紹介したいと思います。

 

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