J君には、夜の「こだわり」があるそうです。(これを儀式と呼んでたそうです)
2歳ぐらいの頃、大きなトラックの上に、中ぐらいの車を4個
縦に並べて、その上に小さい車を8個並べて走らせる!
どう考えても難しいですよね そうなんです・・・やはり必ず落ちてしまい、
泣いて大暴れ・・毎晩これだと大変です。そこでYさんは、大きなトラックの荷台に
箱を付けて、車を並べても落ちないように安定させました。
※ やっとスムーズに出来る様になり、この儀式はやらなくなったそうです。
納得すれば、「こだわり」も終わりがあるんです。
3歳の頃、ムシキングが大好きで このカードを1枚1枚床に並べてたそうです。
ここにも「こだわり」があって、お気に入りのカードの置く位置も決まってたそうです。
暫く、カードを眺めていて気が済んだら箱の中にカードを片付けます。
この箱の中に入れて片付け方が独特で、ここでも「こだわり」を発揮します。
どんな風に片付けるのかと言うと、1枚1枚 ムシの絵が重ならないように
箱の中に独特の並べ方をしてたそうですが、カードの数が多いので途中で
重なってしまいます。こうなると 全部出して、もう一度最初から・・・
やり直しの繰り返し・・・そこでここでもYさんが考えた方法は
カードファイルを用意してそこに入れさす事
初めのうちはそのファイルにカードを入れる事、出すことに苦戦していたそうですが、
ファイルなので出さなくても、全てのカードが見れることが解って
カードを出して並べることが無くなったそうです。
- 6歳の頃は 小学校に入る準備があります。就学前にせめてひらがなを
読める様になるために「あいうえをブロック」これで遊ばすようにしました。
かるた式になっていて、ブロックを並べて読み上げた文字を取っていくんです。
その遊び自体は、楽しんで遊んでくれていましたが、その片付けに J君の
こだわりが炸裂します!「あ」~「ん」までの数が48個 絵も含めて
この数になります ケースに縦に5づつ直していくと、最後に3個残ってしまいます。
これが気に入らず、何回やっても同じ繰り返しなので、最後にはやはり・・
泣いて、怒って、投げ飛ばして、大暴れ・・・
そこで、Yさんが 48個なので、4個ずつにして並べて片付けると
12セットになるんですが、これだとケースに空白ができてしまい、これが
気に入らなくて、拒否!毎日この繰り返しですが、さすがにこれは解決策が
見つからなかったそうです。
毎回暴れる J君でしたが、「あいうえお」が無事に読める様になったので、
とうとう、ブロックごと捨ててしまったそうです。
「こだわり」の強い、自閉症のお子さんは「こだわり」のポイントが色々あるんですね
この様に日常生活の中でも、様々な「こだわり」のポイントがあるそうです。
この「こだわり」に、気長に付き合ってあげないと泣いて暴れる!
出来るだけ、そうならないようにYさんも四苦八苦されたそうです。
今回のお話は家の中での「こだわり」ですが、外で発揮された
お話も伺いました。次のアップで書いていきたいと思います。
コメント