とにかくマイナーモード・・・

とにかくマイナーモード・・・
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小学3年生の頃のJ君は、とにかく自尊心が低くて、どうせ、、オレなんか・・

と言うような事が増えてきたそうです。半端なくマイナー思考に・・

3年生の遠足の前日に家庭内での会話

おばあちゃん「明日の午前中、雨らしいでー」

何気なく言ったこのおばあちゃんの言葉に、突然怒り出し、超がつくほどの

イライラモード! 遂には泣き出してしまい、Yさんは落ち着くのを待って

ゆっくりと話を聞いてみたそうです。

J君「雨は オニが降らすねん オニは意地悪やから 遠足を楽しみにしてる

オレに 意地悪して雨にするんや・・絶対にそうや! 明日は、オレのせいで

雨なんや・・・全部オレが悪いんや・・」

あまりのマイナスモード!落ち込み様にびっくりしたYさんは

何とか話題を変えようと思い、

Yさん「支援学級の懇談の時に、Jちゃんが作ってくれた名前のプレート見たよ!

裏の絵は ウルトラマンやったねー」

すると・・突然笑い出したJ君

J君「そう言うと思った! でもなーあれは ドラクエのスライムやでー」

取りあえず、気持ちの切り替えが出来て良かったと一安心

その後、YさんとJ君で テルテル坊主を作り、つるしました。

翌朝、曇っていたものの雨は降って無く、遠足も無事に行くことが出来たそうです。

ある日の、夕食での出来事では ゆで卵が上手にむけ無くて、怒り出し

泣きながら大暴れのJ君

J君「なんで オレだけできひんの?なんでこんなにへたくそなん? いつもな

何やっても オレだけできひんねん・・もう・・死にたいわーーーーー!!」

夕食は中断、J君の怒りが収まるまで Yさんはひたすら待っていました。

すると、ドラえもんが始まり、テレビの部屋に行ったJ君はボリュームを

大にして 怒り泣きながら、テレビを見だしたので、様子を見ながらYさんは

Yさん「この部屋で一緒にご飯食べながら、テレビみる?」

J君「どっちでも・・」 Yさん曰く これはOKの意味だそうです。

ご飯を一緒に食べながら会話

Yさん「ゆで卵や おにぎりが上手に出来なくて、泣いて暴れてママの事きらい!

って言っても、ママはそんなJちゃんも全部大好きやで。悔しくて泣いてしまうのも

わかるよ!もう死にたいなんて言わんといてー」

Yさんが言うと、J君は ポロポロ泣き出して 泣きながら

J君「オレも ほんまは ずっといつもな ママが大好きやねんで。

でもなーオレは出来ん事がいっぱいあって、頑張ってるのに 笑われるもん・・

学校の給食当番もいやや・・入れるのへたくそとか言われたり、

運ぶのが遅いとか 言われてるねん・・少しこぼしたら

「またか!!!」って言われるから、しんどいねん・・・

もう、学校に行きたくない!オレは何をやっても、あかんねん・・」

これを聞いたYさんは 胸の詰まる思いだったそうです。

J君の心のグチャグチャが、こんなにも大きくなって、自己評価が低いなんて・・

母としては、何もしてあげれない・・そんなJ君を 抱きしめて 一緒に

泣いたそうです。

そんな心の乱れてるJ君は、少々風邪気味で

咳も出て、夜もぐっすり眠れない!そんな日々を過ごしていた、ある日の事

何時もの様に、宿題をしていたそうです。間違えたところを、消しゴムで

消していたら、プリントが破れてしまって・・そこからパニックに・・

泣き叫んでは、大暴れ! プリントをグチャグチャにして、机の上のものは

全て床に投げ捨ててましたが、怒りながらも 1つずつ 机の上に戻して

いたのが、何ともJ君らしかったそうです。

やっと落ち着いて、グチャグチャにしてしまったプリントを、ゴミ箱から拾い

J君「どうしよう・・明日持って行かれへんし、休むしかないかな?

あの時は、すごく腹が立って・・・ママ。プリント何とか直せる?」

Yさん「これは、ママにも難しいなぁ・・いいやん!このままで!最近は色々あって

Jちゃんの気持ちが乱れてるから、きっとこのプリントは今のJちゃんの

気持ちと一緒やで だからこのまま出そう」

J君「又、クラスの子に笑われる・・・」

Yさん「じゃー 支援学級のファイルの方に入れて出そう」

J君「うーーーーん・・・朝学習の時に、新しいプリントをもらってやるわ!」

落ち着きを取り戻して、夕食タイム!

冷蔵庫から お茶のポットを出してテーブルに勢いよく バーンと

置いてしまい、コップとごはんの入ったお茶碗を ひっくり返してしまいます。

Yさんは、わざとじゃないってわかってたのに・・ついつい 言い合いに・・

Yさん「もーそんな 力いっぱい置くからやん! ちゃんと周り見て!」

J君「うるさい! だまれ! 命令するな! お母さん失格や!」

Yさんは・・あ・・・しまった!と思いながらJ君の気持ちが 落ち着くまで

ずっと待ってたそうです。 そしてゆっくりと話をし出したそうです。

Yさん「せっかく お茶のポットを出してくれたのにね。それに わざとじゃないって

解ってたのに、怒ってしまってごめんね。 ママもちょっとイライラしてしまって・・」

J君「オレも、あんなことで 腹立ててごめん。ママが怒るのは、オレのためやろ?

お母さん失格じゃないよ! オレはこのお母さんがいい! しっかりした

大人になるわー!」

なんとも!大人びた言葉に Yさんは驚いたそうです。

プリントのパニックに、お茶のイライラ・・心が乱れてるJ君なのに

やっぱり ママが大好きなんですね! 悪かったことはしっかり反省出来る子

それをちゃんと 言葉で伝えられる 素敵なお子さんだと思いました。

YさんとJ君の 絆に感動したエピソードでした。

 



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