宿題の大変さと支援方法 その2

宿題の大変さと支援方法 その2
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前回の記事で書きました、宿題の支援方法の続きです。

※全問正解でなくてはならない(こだわり)

算数の宿題の時です 足し算10問 J君は計算は普通に出来たため、

国語ほどの苦労はなかったそうですが、全問正解に強いこだわりがある為、

いつもYさんに答え合わせを求めます。そして、1つでも間違えると

パニック状態に・・・

このパニック状態は、間違えた事に対してではなく、もう一度やるためには

一回答えを消して又書き直すとゆうものでした。国語と違い算数は縦に順番に

問題が有る為、例えば 3番の問題を間違えて消す場合、上下の2番と4番の答えが

少し消えてしまったり・・・答えの数字だけ消したいのに、=(イコール)

まで消えてしまう!ここでパニックに・・

Yさんは、そのパニックに付き合うのが苦しくなってきて、ついつい・・間違えていても

「全部あってるよ」なんて言ってしまったそうです。そうなると・・・結果は

明らか・・学校での答え合わせで、1問の間違いが見つかり 学校から帰ってくると

大暴れ・・

どちらにしても苦しいだけです

そこで先生が、「答え合わせは、学校でします。」

「もし、間違っていても大丈夫!どこが解らないのかを先生が知るための宿題なので、

自分で宿題をやったら、そのまま持ってくること」

このカードを先生がJ君に説明して下さり、渡してくれたそうです。

とはいえ、すぐには受け入れることが出来ないJ君

やはり、答え合わせを求めてきます。

Yさん「先生との約束は?」

J君「もし、全部間違ってたらいややから お願い!」

Yさん「でも、1問でも間違ってたら、怒るやろ?」

J君「絶対 怒らないから!」

こんなやり取りが続いたそうです。 自分で言ったことは必ず守るJ君なので

間違いがあった時も

J君「あー 1問間違えたかー やり直しは学校でやるって先生が言ってたから、

このまま持っていくかなー」

と この様に変わっていき、これを繰り返しながら、間違いが、10問中3問以上なら

やり直す。3問以内ならOK

どうやら、学校で答え合わせをするときに、間違いは3問以内ぐらいが、

ちょうど良かったみたいです。この様に、先生と協力しながらの支援を

つづけた結果 ちょっと驚くようなエピソードがありました。

☆ちょっと びっくり エピソード☆

足し算の次に、引き算になります。宿題で、復習としての「10問の足し算」

だったのですが、現在習ってるのが引き算なので、宿題は当然「10問の引き算」

そう思い込んで、すべてを引き算してしまいます。

答え合わせを求めてきたので、見てみると全部・・間違い・・・

Yさんはどう伝えるか・・悩んだそうですが、ありのままに

Y「Jちゃんこれ全部、引き算になってるよ 引き算なら合ってるんやけど、よーく見て

この問題は、足し算やねん どーする?」

そこでプリントをじーーと見つめたJ君は

「先生は 間違ってもいいからそのまま出してって いつも言ってるし、でも全部

×はいややなー」

と言いながら 机に向かいました。

そして、消しゴムを持つことなく、えんぴつだけで何か書いてました。

暫くして、それを見せてくれると 間違えて引き算で出した答えの横に

足し算の答えを書いていました。更に、プリントの余白には

「ひきざんしてしまいました。けすのは しんどいから たしざんも かきました」

と、理由も書いてあったそうです。

書くことが苦手なJ君が、自ら書いて説明! これは本当にすごい事です

先生も学校で、びっくり!!そして先生の 一言が

「引き算も、足し算も どっちもやってすごいね! でもこれからは

思い込みでやらないで、しっかりプリントを読んでね!」

そう言われたそうです。 何ともJ君らしいエピソードでした。

学習苦労のエピソードはまだまだ この先も続きますが、又の機会に

書いていきたいと思います。

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