宿題の大変さと支援方法 その1

宿題の大変さと支援方法 その1
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小学校に入ったJ君の試練の1つに宿題があります。

以前に書いたように、先生が①と②のカードを作ってくださり、

(①宿題は家でやります ②宿題は学校でやります)

家で宿題が出来ない時は学校でやる これで少しは楽になったのかな?

いえいえ、苦労はここからなんです まずJ君の症状ですが、

※自閉症(この中でも、こだわりの強いタイプ)

※ADHD(注意欠陥・多動性障害)どちらかといえば注意欠陥の方

※LD(学習障害)・かけない・よめない・計算できない

この中でも、特に書けないの傾向です。この様なJ君なので、

※マス目の中にきちんと書かなくてはいけない(こだわり)

※宿題は家でやらなくてはならない(こだわり)

※全問正解でなくてはならない(こだわり)

書くことだけでも苦労があるのに、この「こだわり」を崩せない為、

毎日の宿題は・・・まさに地獄・・・

初めの頃の宿題は ひらがな1文字を国語ノート1ページ書くだけ!

他の子は大体10分もあれば出来るものです。

しかし、J君は1時間以上かかります。

※マスから少しでもはみ出ると、消して書き直すを繰り返します。

※消しすぎてノートが汚くなると・・・パニック・・

※当然うまく出来ないので、大暴れ・・・となります。

こんなJ君の為に、担任の先生、支援学級の先生、通っていた専門医の先生

この方達と一緒に色んな「支援法」試したそうです。

※マスの中に文字を収めることは出来ない

先生がうすくノートに下書きをしてくださいます。その上からなぞって書く

最後の5マスのみ、なぞり書きはなしで、自分で書く。

しかし、なぞり書きだけでも、少しでも先生の下書きからはみ出ると

書き直すために、やはり30分以上かかります。以前と比べると確かに

スムーズにはなっています。それでも暴れたり、泣き叫んだりの日々は続きます・・

上手くできないと、消す 書き直すを繰り返すために、パニックになるんです。

担任の先生と、支援学級の先生が、「今のJ君がどんな字を書くかを

見てみたいから、うまく書けなくても大丈夫! 1回頑張って書いたら

消さないで、そのままの字を先生にみせてー」

と、毎日、毎日、繰り返して伝えてくださいました。それでもこだわりの強いJ君は

書き直すために、書き直した跡がはっきりわかる日は

「昨日も頑張って、丁寧に書こうとしてくれたんやね J君はえらいね

よく頑張ったね でも うまく書けなくてもいいんだよ 頑張って書くことが

大切だから、書き直さなくていいんだよ」

この様に言って下さったそうです。

こだわりの部分を否定せずに、少しずつ理解し、こだわりが少しずつ

薄れていけばいいなーと思いました。

※宿題は家でやらなくてはいけない!(こだわり)

勿論、宿題は家でやるものではありますが、LD傾向とこだわりの強いJ君には

すごく時間がかかり、更に ADHDの注意欠陥も加え、小学校1年の

宿題でさえ、2時間以上もかかる日もあった為、生活リズムも、親子の忍耐も

限界に近づいてきます。しかし、先生の努力で1年がかりで、②のカードを選ぶことのできた

J君は少しずつ改善されていきますが、「自分のこだわり」と「辛くて(助けてほしい)」

自分の中で整理し、受け入れ、自分で選ぶ時の心の葛藤をママのYさんは、どれだけ

理解できているのか? 毎日の生活の中で自問自答を繰り返されておられたそうです。

この支援法については、結構長くなりますので2回に分けて書かせて頂きます。

 

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